朝活ドクター.com

麻酔科医師の研究日誌

久しぶりの更新。コロナ禍で動いたこと。

久しぶりの更新です。

ブログのモチベーションがわかず、SNSを中心とした流れのはやい情報発信に日頃のアナウンスが傾きつつあるなか、なんとかこちらの方も記載する訓練を続けていきたいと考えていました。

 

コロナ禍で起きた時代の流れは、私達が全く想像するものではありませんでした。第一は、外部との交流が一気に制限されてしまったこと。大変困ったことでありましたが、ニューノーマルに向けて今後はいいこととして注目していかなければなりません。

 

私は麻酔科医として、2020年4月より、ペインクリニックを専門に勉強をはじめました。もともとは手術麻酔の技術を発端にこの世界に飛び込み、手術麻酔をスムーズに運営できるようになるためにと、集中治療(ICU)部門へ専門性をシフトしていきました。途中、市中病院で最も需要のあるオールラウンドな一般麻酔ならびに救急集中治療部門を経験したり、大学医局に戻って部署のマネジメントを担当する医局長の任務を経たり、基礎研究をしたり、、、さまざまな経験をさせてもらいました。

たまたま、世間は超音波技術黎明期で、超音波ガイド下の末梢神経ブロックを勉強する機会に恵まれたこともあって、ブロック技術→ペインクリニック領域に徐々に興味を持ち始めていました。

・・・臨床が好きなんですね。

コロナ禍で時代が大きくシフトし始め、われわれの業界でも、たとえば学術会議および学会出張がほぼすべて中止となり、また臨床診療もやや制限されるなどこれまで経験したことのないような縮小医療だと感じるようになりました。

働き方改革の流れも重なって、極端な話、今まで経験していた仕事とは何だったのかとまで考えるようになりました。

この時期は外に飛び出る時期ではない、コロナ禍でも医療を求めてやってくるローカルの患者医療に熱量を注ぐ時期だと判断し、思い切って19年目の春から全く新たな分野であるペインクリニックを始めることとなったのです。

外来診療、神経ブロックと痛み治療、オピオイド等鎮痛薬、入院患者管理、新たなことばかりです。もう1年3か月になります。もともと得意であった超音波ガイド下神経ブロックも、手術患者とペインクリニック患者では全く異なります。

この新入生のような日々で、ブログ更新もままなりませんでしたが、少しずつやはり情報発信を続けていかなければならないと考えました。

 

この他に、この1年で続けていたことは、オンラインセミナーの実施です(@大分県麻酔科学アカデミー)。

私が上記に記したように、医局長時代に始めた研修医向けのセミナーは、コロナ禍においてはZoomを用いたオンラインセミナーへとシフトしていき、現在4年目で20開催をすでに超えております。述べ参加者数も300名を超えました。

このオンラインセミナーも今ではハイブリッドセミナーへと進化し、種々の研究費の補助もあってそのシステムは会を増すごとにバージョンアップしております。

メンバーのひとりはすでに全国学会の運営にまで招聘されるようにもなっています。

情報発信の場をもっておくことは、とくに医療現場にたつものは、教育という面においてとても大切なことと思っています。

 

今回は、コロナ禍で動いたことということで、新しい分野であるペインクリニック担当(ペインクリニック専門医を目指します)とオンラインセミナーの継続(2か月に1回開催する大分県麻酔科学アカデミー、他)を紹介しました。

 

この他にも、コロナ禍での体力づくり、アフターコロナを見越した取り組みについて、これからの若手医師が目指すべきもの、など、様々なことを考えていました。

引き続き、ブログの方でも、これまでの貴重な経験を行動を記していこうと考えています。