7月1日を持ちまして、麻酔科学講座助教という役職を拝命致しました。
助教というと元来は教務職員であり、研究職でもあります。
辞令交付で医学部長より、教育・臨床・研究が使命であるとのお言葉を頂きました。
そもそも医師である以上、臨床というものは非常に分かりやすい分野であるのですが、
教育と研究とはなんなのでしょうか。

科学者という仕事―独創性はどのように生まれるか (中公新書 (1843))
- 作者: 酒井邦嘉
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2006/04
- メディア: 新書
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この本に教育と研究の違いが書かれていました。
教育…わかっていることがらを教えること
研究…わからないことがらをわかるようにすること
なるほど、本質はどちらも知的生産な分野であるといえます。
また、研究は自分で切り開いていくものであり、自分の意志で取り組むものであると書かれていました。
これらを考えると、研究をさせるという行為はかなり矛盾したことに思えます。なぜなら、研究そのものはわかっていない分野の探求なのだから。研究と教育の関係は簡単ではないと感じました。
研究しながら、それに伴う分野について教育するということになるのでしょうか。
ここで、勉強の仕方、研究の仕方、などのノウハウを教えていくということは重要ですし、それならばかなりのメリットが有るように思えます。
なんども言いますが、研究自体は自分自身で切り開いていくものなのです。
また、教育方法を研究していく『教育科学』、つまり集中治療医学の教育方法の研究は私が今取り組んでいることであり、立派な研究の一つであることがわかります。
だんだんこんがらがってきましたね・・・。
とりあえずこれからは、何かしら明確なアウトプットも必要であるということを肝に命じて業務に励んでいきたいと思いました。
それと同時に、思想・発想も自分のブランディング確立のため、常に念頭に置いていこうと考えています。