先日、医学部生のうちの一人のFacebookに読書についての書き込みがありました。
なんでも医学部入学のときに普段は無口な父親から、
『大学に行ったら本を読め』
とのお達しがあり、それを忠実に読書に励んでいるとのことでした。
私自身、この予定の詰まった日々の中で、時間の合間をぬっはて読書することを習慣としています(他の人から見れば習慣にできている?)。
月にして10〜15冊程度、ビジネス書を中心に仕事の効率化やIT技術に関する部分で知識を得る感覚で取り組んでいます。
そこで過去を振り替えってみて、読書に対する取り組みを考えました。
学生時代はどうやっておけばよいのか。
① 今、興味を持っているものを、とことん調べるつもりで読む
② 『勉強とは何か?』このテーマを考えるために本を1冊読む
③ 結局は読書を習慣つけるために読む
と、3点だけここに記します。
学生時代の私は読書というものに全く縁がありませんでした。もともと理系人間であり『国語』という授業の単元がニガテで、本を読むくらいなら外で遊ぶことを良しとする風習でした。
なので、大学生時代も読むとすれば試験のときに少し医学書を読む程度。その時はものすごく本を読んだなと感じていましたが、今思えば読書といえるものではありませんでした。
何をしていたかといえば日々サークル活動中心。バレーボールと体力トレーニングに明け暮れる毎日で、それ以外でも常に仲間と集い動きまわる毎日でした。
そんな私が、読書を始めたのはまだほんの2年前です。
読書することで何か仕事力をアップできないか、そう考えたのが始まりでした。
読書の利点は、たった1500円程度で著者の知恵の集積を手に入れることができる最も効率のよいインプットであるということです。
もともと私がそうであったように、何か苦しい時や立ち止まった時、読書を始めるということが多いのではないでしょうか。
まずは書店に足を運んでみてください。書店のコーナーをジャンル別に見ると、それはまさに人生そのもののジャンル分けです。人間の生き方すべてが先人の知識が詰まった書籍となって並べられているのです。
学生の皆さんには、是非、
① 今、興味を持っているものを、とことん調べるつもりで読む
を実践にしてもらいたいです。
上記3点はそこから導きだされた私の持論です。
私の場合、読書は仕事という難題をクリアしていくための手段でした。
学生の本分を挙げるならば、やはり『勉強』でしょう。
しかし『勉強』という概念は広すぎです。
② 『勉強とは何か?』このテーマを考えるために本を1冊読む
本を読め、とはなかなか言えませんが、一度は考えていたほうが良いかもしれません。
勉強はこれからもずっとしなければならないものですので。
医師は専門性が非常に強いため、一度資格を取ってそれが維持できるのであれば(欲を出さなければ)職には困りません。むしろ巧く取り組む手段を身につけれいなければ潰れていくような職業です。
しかし日々の業務は、課題難題の連続です。
インプット ⇒ 熟考 ⇒ アウトプットのサイクルで物事は進む。
そこに必要となる能力は、
・情報収集能力
・考える力
・表現力
そして、
・コミュニケーション能力
です。
Facebookやブログなんかもこれらのトレーニングには最適かと思います。
③ 結局は読書を習慣つけるために読む
働き出してから新しいことを始めるのは大変です。
そういう意味で、彼の父親も学生時代からの習慣付けは大事なんだと言いたかったのでしょう。
最後に私が最近読んだ本の中から一冊紹介して締めます。
野口悠紀雄氏、実力第競争時代の「超」勉強法です。この方は大変著名な方です。社会人になってからも勉強が必要であると強調されています。
学生時代に出会えるかというと微妙ですが、社会人になっても勉強は必要なんだと考えさせらた一冊です。
- 作者: 野口悠紀雄
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2011/04/07
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