朝活ドクター.com

麻酔科医師の研究日誌

新社会人になる後輩たちに伝えたい技

新社会人になる後輩に伝えたい技、と、大きな題を立ててしまいました。

医師となり10年がたち、中央管理部門である麻酔科・手術室・集中治療室という独特の環境で自分の足元も徐々に固まりつつある時期にいます。

自分としてはまだまだ野望と言うか、新しいものを探して自分の可能性を日々模索しているところです。
しかし、後輩たちもだいぶ増えました。
後ろに付いてくるものたちをも奮い立たせていかなければなりません。


私の後輩たちは新研修医制度という以前とは全く異なった制度で歩んできました。
私の研修医時代が参考になりません。
彼らに対して物足りなく感じるとこのは多々ありますが、逆に我々が経験して来なかったものも多く得ています。

臨床医療に関して言えば、誰も葉を食いしばってついてくれば徐々に力がついてきます。
日々が死に物狂いの業務なので否が応でも勉強しなければならないものです。


ここで強調したいのは臨床そのものでなく、臨床に付随する部分。


例えば、臨床で疑問に思った部分や苦労した部分などを研究する学会発表の技術や論文執筆の技術。

私達の時代は教わるものではなく先輩の手技手法を盗んで手中にするものでした。
就職して1〜2年は必死でした。

また、ボロ雑巾の様になり働くこと。先輩に叱られ、看護師にどなられ、同期と慰め合い。
とにもかくにも必死になって何とか患者のそばに寄り添っていれば、救われる日々でした。臨床麻酔に関するならば、誰よりも多く麻酔を経験することでした。
医療(患者さん)に対する執着や根性はここで養われたのだと思います。




自分たちでハングリー精神で頑張ってもらいたいところで、私も独学の部分ですがとりあえず新人のうちから学習してもらいたいことは、

『考える力』『コミュニケーション能力』

の2つです。持てば持つほど社会人としての強みになります。

しかしこれではあまりにも抽象的すぎますね。
まだ、私自身も何が必要なのか、足りていないのか、整理がついていませんが、今日はGTD的にたくさん上げてみたいと思います。



臨床業務(臨床医学)以外で麻酔科後輩、若手医師、研修医、新社会人に、手にしてもらいたい技術。

・ブログ作成(表現力)技術
・パワーポイント、スライド作成技術
・患者プレゼンテーション技術
・情報収集能力
・コミュニケーションスキル
・上司とのつきあいかた
コメディカルとのつきあいかた
・後輩、学生への指導力
・IT技術
・データ収集技術
・エクセル表計算
・文章作成技術
・患者および患者家族への情報提供能力
ソーシャルネットワーク利用方法
・読書術、読解力
・アフター5の時間の使い方
・時間管理術、スケジュール管理能力
・朝活
・学会発表技術
・論文作成技術
基礎医学研究
・アウトプット
・体力トレーニング
・パソコン技術、インターネット仕事力
・同級生とのつきあい方
・家族
            ・・・・・・

どうでしょうか。
どれも興味のある分野ばかりです。
これは今現在の私自身の、いわば永遠の課題でもあります。

ある程度の時間を作って後輩たちと考えていきたい題材です。

需要があればレクチャーやディスカッションを仲間のうちで開催してみたいと思います。