朝活ドクター.com

麻酔科医師の研究日誌

当直明けの一日

本日はICU当直明けでした。



ICUは落ち着いてましたが、それでも睡眠時間は3〜4時間といったところです。
おそらくもう一方の当直だった後輩はさらに少ない睡眠時間です。

当直明けの場合、申し送りが終わり次の日勤者に引き継いだところでICUのルーチン業務からは外れます。
(しかしルーチンから外れるだけで、実際は留まって業務を続けることが多いです。)
その後は手術室に移動して麻酔を担当したり、関連病院へ麻酔の支援に行ったり、研究に費やしたりそれぞれの時間をコントロールしていきます。



そして本日は午前より他院へ麻酔の兼業でした。

日本の地方では麻酔科医が確保できない民間病院や公的病院が多数あります。
また日本の医療の特徴として、個人の小さな開業医でも手術室を備え週に1例や2例といった小規模での手術室運営を行っている施設が無数にあります。
そこに派遣の麻酔科医師が出張するのです。

世間からは『麻酔のバイト』などと言われることもあります。

確かにそう。

しかし実際は大規模医局との太いパイプである事実。

手術室関連で合併症が起きれば、直ぐに緊急搬送することも可能です。
医局制度を真っ向否定するわけにはいきません。

そしてその現場でさえも麻酔科医不足により窮地に立たされている昨今、医師の偏在化は仕方ないかもしれませんが、医療の地域格差となると一大事です。



今日は午前と午後で2施設の手術麻酔を掛け持ちしました。
どんな状況であれ、まずは目の前の手術患者を無事に送り出すこと。
その次に各施設のスタッフへの気配り。
そして自分。
限られた時間と資源で最大限の成果を出す。常に考えます。



たまたま昼に空き時間が2時間あったので、昼食がてらマックでスライド作り。
一施設にとどまらず、たまに外の空気を吸うのも医師のよい気分転換です。
なかなか自分の思うような時間コントロールはできませんが、時間を制するものが人生を制する。
偉大なる格言だと思っています。

今夜ももう一仕事してから寝ようというところです。