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麻酔科医師の研究日誌

医師(研修医)の3種の神器-2002年

医師(研修医)の3種の神器。

考えて見ました。

スマートに答えるならば、『白衣』『聴診器』『薬品手帳』・・・いやいやもっと実用的な神器で考えてみたいと思います。


私が入局した10年前を振り返ってみると、
①最新型ノートパソコン
②スケジュール手帳
③当直医レジデントマニュアル(みたいな当直あんちょこ本)
だったかな。

まず①のノートパソコンは絶対でした。
ちょうど10年前といえば、学会発表の形式が映写機使用スライドタイプからパワーポイントへと移り変わる頃でした。
それまで演題登録や抄録送付は「ハガキ」でした。
今では考えられないですよね。
メールなどはようやく陽の目を見るといったような時代でした。
先輩たちがWindowsやらMacやら言いながら高そうなパソコンを揃えつつありました。
これからは1人1台はマイパソコンを持って仕事しなければならないとのことからの、真っ先にお給料をかき集めて一番使いやすそうな(独断と偏見で)というか、かっこ良さそうなSONYVAIOを購入しました。
スペックなんかは全くわからず、特に気にもしていませんでした。
不慣れなるも、インターネットとワードやパワーポイントでの書類作りから始めたものです。

②スケジュール手帳です。
個人的に当直を学内、学外含めて行きまくっており、月の半分以上は当直生活でした。
社会人になったからというのもありましたが、手帳の習慣とスケジュール管理は必須でありました。
学生時代ではそんなにタスクに縛られていませんでしたが、手帳を持ち歩くようになり、年によってはキリッとしたシステム手帳を購入したりしてドクター気取りをしていたかもしれません。
しかし当時のスケジュール帳は、ぎっしりと何らかの予定が詰まっていたので、いま見ても感心することがあります(だいたい覚えています)。

③当直医マニュアル
今で言う研修医ローテートというものが当時はありませんでした。何の心構えもなく関連病院の当直に行くったりするわけです。
救急・初療・夜間当直はほとんど個人のオリジナルか、各病院施設での伝統に基づき行われていました。
当然、最緊急時のそれぞれの施設でバックアップ体制は整っていましたが、夜間当直は自分一人であり、震えながらマニュアル本を片手に勉強していました。
幸い危機的な状況になることはありませんでしたが、徐々に自分のフィールドを広げていけてたと思います。
また私達麻酔科には、大学ICU(大学で当直している先輩が必ずいる)という24時間相談できる窓口があるというのも心強かったです。


以上、自分が入局した2002年頃の医師の3種の神器でした。

次回、2012年バージョンでちょっと考えてみたいと思います。