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麻酔科医師の研究日誌

スティーブ・ジョブズ 失敗を勝利に変える底力/竹内一正/PHPビジネス新書

アップルの創業者でiPodiPhoneiPadと次々なる新製品を発明し世に送り出したスティーブ・ジョブズは、コンピュータ界を通じて全世界を震撼させた偉大なる経営者でした。

しかし過去には、成功劇の裏にある数多くの失敗を抱えてきました。

「アップルをクビになったことは最高の出来事であった」

創業者でありながら、その傲慢な経営ぶりに取締役会からアップルを追放されたという経歴を持っていました。
その反骨精神から別なる会社を立ち上げ、さらにアップルから重要人材を引き抜きさらなる大きな会社を立ち上げています。

そして、最終的にその会社をアップル社と合併させることで見事な返り咲きを果たします。


世界を変えた男は、交渉・プレゼン術だけでなく“思いきり挫折する”という武器を持っていた!


成功者の裏には、その成功劇を凌ぐほどの失敗談があるといいます。もちろん失敗したまま成功できずに落ちて行く人は数えきれないでしょう。

あきらめないこと、挑戦し続けることがその答えです。


私たちの周りにも、失敗とは言えないものの、これはちがった、こうすればよかった、と思えることがたくさんあります。
すべてはやってみて初めて分かることであり、「何もしない」という選択肢があるのも事実です。
しかし「何もしない」ということは実は恐ろしいことで、少しでも可能性があれば前に進むべきであります。

数ある選択肢から「何もしない」を選択したとしても、「何もしない」ことに信念を持って進むのです。


また予想できない失敗というも必ず存在します。

問題発見能力と、問題解決能力はどちらが大事でしょうか?

多くの人は問題解決能力と答えるでしょうが、実は問題を発見できなければ解決もできません。たくさんのアンテナを立てることで初めて問題を発見し、そこからがスタートなのです。

他人がしてしまった、やってしまった失敗に対しても親身になって取り組む必要があります。失敗してできてしまった溝を共に埋めることで、成功のステップとなります。

模擬試験で点数が低かったほうが、本試験での挽回チャンスがあるのと同様です。要はそこからの精神力を保ち、挽回する努力を持ち合わせていなければなりません。

そういう意味で若い時期、特に30代半ばぐらいまでの時期には多くの経験をして問題発見能力と問題解決能力を身につけていかなければならないと考えます。

そのためにも+αの挑戦と、身の回りへのアンテナ(他人の失敗も自分のものとできる柔軟さ)、そして弛まぬ努力を私たちは行なっていかなければなりません。



スティーブ・ジョブズ 失敗を勝利に変える底力 (PHPビジネス新書)

スティーブ・ジョブズ 失敗を勝利に変える底力 (PHPビジネス新書)