著者は失敗学を学問の一分野として提唱する畑村洋太郎氏です。
2005年(文庫版)の段階ですでに原子力発電所問題、津波問題をあげていることに驚愕しました。
社会において失敗を分析し、科学することは非常に重要です。
私たちの日常もたくさんの失敗の積み重ねから、新たなものが生まれています。
医療現場で学生や研修医に手技を中心とした医療技術を教えることがあります。
ここでは少なからず、最小限の失敗が存在します。(失敗といえるかどうかわかりませんが)点滴留置などなど、現場は恐ろしいことだらけです。
しかし患者さんに十分説明をして、失敗(挑戦)を糧にして新たな実力を養っていけるよう促しています。
怖がらす、焦らず、慎重に。
挑戦 ⇔ 失敗 ⇔ 成功 ⇒ 実り
10年選手として、自分が許される失敗は年々減ってきています。
そのようななかでも、少しずつの挑戦はしていかなければならないと反省する日々です。
- 作者: 畑村洋太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/04/15
- メディア: 文庫
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