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麻酔科医師の研究日誌

2010年度の反省

ようやく春らしく暖かくなってきました。

3月31日、年度末です。今年度振り返ります。

1月:日本麻酔科学会学会誌Journal of Anesthesiaに症例報告がPublish。初めての英語論文で『成せば成る』を実感しました。
2月:基礎実験開始。腎虚血モデルと酸化ストレスの研究です。臨床と並行して、大学院の先輩にお世話になりました。
7月:呼吸療法医学会。たくさんの先輩方に紹介をいただきました。
8月:読書開始。新たな勉強と様々な書籍を読みあさっています。読書歴はMediaMarkerに綴っています。集中治療専門医受験。
9月:集中治療専門医合格。
11月:日本救急医学会初参加。急性期部門のひとつとして、救急専門医を視野に入れます。
1月:インフェクションコントロールドクター取得。
2月:基礎論文完成。集中治療医学会参加。
3月:基礎論文American Journal of Nephrologyアクセプト。

といったように、まず第一は基礎研究を経験したこと。そしてやはり臨床家を目指す自分にとっては、急性期医療の軸である麻酔科専門医集中治療専門医、そしてインフェクションコントロールドクターの3本の資格がそろったことが大きかったです。
臨床面では主に集中治療室で救命救急センター(別部門)と共同し、救急患者の集中治療管理を経験させてもらいました。麻酔科研修時代に、「救急患者の麻酔を1例経験することは、定例患者10例麻酔するより経験値を積むことができる」と習いました。気が付けば約2年半の間、救急患者ばかりを見てたと思うと、それらは自分の血となり肉となり力となったなと振り返りました。

臨床面での研究は今一つでしたでしょうか。何でもかんでもこなせるほどの器用さ、力量はありませんでしたが、また次年度の目標としたいです。

非常に充実した年度であったと思います。そして、この経験を後輩に伝えていきたいと思います。

おっと、このブログを開設し皆様に読んでいただいたことも今年の収穫でした。自分の人生をさらに豊かにできるように頭を使ってブログを使って邁進します。

これを踏まえ、新年度の抱負をまた報告します。