ARDSを再確認。
ICUでもARDSへ至った患者さんはやはり治療に難渋します。
ベルリン定義(ARDS The Berlin Definition)が、新たなARDS重症分類として2012年に発表されましたが、さてそれはどのように生かされて来たのか。
ざっと調べてみましたが、新たなスタディーとしてはESICMのLUNG-SAFE研究などがあります。
どうもまだまだこれからのようです。
ECMOなど、新たなる治療法確立のほうへトピックは移っていっているのかもしれません。
再復習です。
☆急性を定義する明確なクライテリアの欠如 → 既知の臨床的傷害、あるいは新たな呼吸症候群の悪化から1週間以内の発症とする
☆異なる人工呼吸器のセッティングに対するP/F比の感度 → 最低使用PEEPを5cmH2Oとする。PEEP>10cmH2Oであれば重症(severe)へ分類
☆胸部X線画像の信頼性の欠如 → CTスキャン画像による診断も可とする
☆静水圧性肺水腫の区別困難(肺動脈カテーテルの使用頻度が減ってきたこと) → 必ずしも肺動脈楔入圧での評価を必要とせず、臨床的心不全症状の除外を行うことと明記
☆ALIを廃止し、ARDS(severe、moderate、mild)へ一本化
(ARDS The Berlin Definition The ARDS Definition Task Force JAMA 2012; 307(23) 2526-2533)
など。
★★★以下は過去の記事です。
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