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麻酔科医師の研究日誌

医局を離れるということ

早いもので11月ももう終わろうとしています。

年末が近づくにつれ世間はクリスマス、街は冬支度、空気も寒々しく感じるようになって来ました。

この時期になると、年末の人事異動やさらには年度末の異動、新入局や退局の話もちらほら噂混じりで出てくるようになります。


今までに医局勧誘を必死にやってきました。一人入れることより一人出ていくことのほうが一大事です。

確かに、新研修医制度が始まってからというもの、医師の流動化は進み、人の流れは加速化しました。現代社会では一人が職場を移ることそのものにも抵抗がないのかもしれません。

スタッフとして困るのは、その身代わりをしなければならない他の同士です。業務で手を差し伸べなくてはなりません。

懇々と指導をしています。人を入れて人を育てるのはどういうことなのかと。
私も上から教わりました。
新研修医システムを経験していないの私にとっては、職場の移動ということに関してとても高くハードルを感じます。


流動化、偏在化は世間の流れであり、簡単に食い止めるものではありません。
移る事情は人それぞれですが、人気のあるところに人が集まり人気の無いところから人が去っていくのは当然のことです。それぞれが反省すべき点もあるでしょう。

最後に大事なのは、そうは言っても自分自身です。去る者は追われません。できることは心地よく送り出しあげることだけです。

今までお世話になった方々への感謝も忘れてはなりません。そして一番大事なのは、自分をフォローアップしてくれた周りのスタッフや患者さんたちへ愛情です。感謝の気持ちは絶対です。

飛ぶ鳥後を濁さず。

今後の努力を応援しています。