- 作者: 久恒啓一
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2005/10
- メディア: 文庫
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『図解』はコミュニケーション能力を高めるツールである、として紹介されています。
著者は図解思考ブームの先駆者として活躍される久恒啓一先生です。
その著書の一つを紹介します。
●図解を用いたプレゼンテーション
我々の現場では、主に学会発表などの場で、図を用いたスライド作成を行い、自らのプレゼンに図解を用いています。
これが得意な人と、なんとも苦手な人もいると思います。
われわれの頭の中は、普段から図解法で動いているのです。
実は日々の業務をこなすときから、図解を用い思考・発想を行っていくと物事を鳥瞰でき、頭の中をすっきりさせていくことができます。
考えながら整理ができるツールなのです。
とにかく、頭の中がごちゃごちゃと、向きあうパソコンとインターネットからの情報で、思考が氾濫しているのではないかと。そのとき、ノートを一冊、紙を一枚用意して、キーワードと丸(○)と矢印(→)で吐き出してみると良いのです。
●とにかく吐き出してみる
図で考える人は仕事ができる、となんだか大げさである気もします。
しかし、仕事(主にアイデア出しのような業務の時)の手がストップする時というのは、イヤイヤ病、面倒くさい、後回し、とりあえず違うことをしよう、まだ期限があるから、などと楽な方楽な方へ頭が傾いて行きます。
アイデア出しの業務は、職業人としての差が最も出るところであり、いわゆるルーチン作業と対比して考えてみると、全くもってエキストラの業務であります。なので、この分野を強化すれば、周りから見ると仕事ができる人だと思われるのでしょう。
この図解思考を普段からマスターしておけば、非常に思考能力が高くなるのは間違いないと感じました。
●では実際はというと・・・
著者はとにかく図解を行い、経験をなるべく多く積みなさいと言っています。
いきなり図解と言われてもなかなかピンとこないかもしれません。
経験を積む上で、その技術は徐々に思考力と共に上達していくとのことです。
そしてとりあえず手を動かさないと何も始まらないとのことでした。
実際、ブログなんかでも文字ばっかりですよね。非常に理解しにくい内容になっていると、言いたいことがすっきりさせきれないところに私も苦慮してます。こういうとき図解で言いたいことを整理し、それを吐き出していけばすっきりした文章ができるのではないかと思いました(図解文章法)。
●これからの現場で
たくさんのアイデア出しの業務を抱えています。
そのどれもがいわゆる『消化不良状態』を起こしています。
医師の業務の中での、例えば患者さんのデータ整理やその発表(学会発表や論文発表)、依頼された書き物(医学雑誌執筆依頼など)、後輩に向けた勉強会、科学研究業務、などなど。
どれも骨の折れる仕事です。
ごちゃごちゃとした頭の中を、これら図解を用いることで少しずつすっきりさせていくことができそうです。
そしてさらにスピードを伴えば、実績と共によいアウトプットとして、結果を残していけるのではないかと考えています。