キュレーションという言葉に、的確な日本語訳はない。私はこう定義している。「キュレーションは情報を収集し、選別し、意味づけを与えて、それをみんなと共有すること」(佐々木俊尚)
キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)
- 作者: 佐々木俊尚
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2011/02/09
- メディア: 新書
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とにかく現代は情報が多すぎる超情報化社会である。
当然その情報が良いものか悪いものか、その定義すら付けることができず、またそれを規定するのも個人次第である。キュレーションとはそれらを導き出し補佐する過程であると解釈する。
つまり、情報を持つ者もそれらを自分自身から発信する過程で多くの人の意見を引用しているということ。大事なことは、収集・選別よりもさらにその先の『意味づけ』であることは間違いない。
情報を収集するのに過情報と思えるペーパーの数々をよく見つける。また、日本人の特性として無駄(余分)の美学というのもある。読書を重ねることによって、文章の本質、何が著者の言いたいことかを見抜く能力を鍛えている。
また文章を書く時には、なるべく本質を突いたシンプルな内容を目指したいものである。そのような中で、情報の発信者であり、情報のキュレーターである物書きとは非常に理想的である。
職業柄、情報発信を行う立場になることが少なからずある。 『意味づけ』を的確に行い、キュレーションを意識して現代社会のニーズにマッチしたレベルの高いクリエーターを目指したいものである。