「病院」がトヨタを超える日 医療は日本を救う輸出産業になる! (講談社プラスアルファ新書)
- 作者: 北原茂実
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/01/21
- メディア: 新書
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タイトルにインパクトがあり読んでみました。
医療法人の株式会社化を推進しています。
しかしあくまでも商売ではなく、医療を産業として自由競争化を望むもので、本当の患者本位の医療を目指しています。
残念ながら固定観念の固まった日本医療界(政治・経済、医療を受ける人、提供する人、一般市民、経営者、勤務医、開業医、すべてを含む)からの脱却は非常に難しく、国民皆保険制度、医療保障、緊迫する医療費等の問題を『ふらふら飛ぶ飛行機を思い切って胴体着陸するか、墜落するまでこのまま飛び続けるか』と表現しています。
医療を「商品」として輸出産業化するという発想。非常にユニークですし、誰かが新たなる挑戦に産ぶ声をあげなければなりません。そういう意味では、一医療人として読むべき本であると思います。日常業務に忙殺されるだけでなく、新たな切り口から医療の発展(改善)を考えてみてもよいのでしょうか。やるべきことがまた見つかるかもしれません。
大事なことは患者さんを第一に考えていること。著者はまずはカンボジアに医療産業を構築すると奔走していますが、これも最終的には日本の患者さんを考えてのことであり、非常に感銘を受けました。