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麻酔科医師の研究日誌

森鴎外/明治・大正の作家・陸軍軍医。『舞姫』『雁』『高瀬舟』

森鴎外は作家と陸軍軍医の2足の草鞋を履き、その晩年まで執筆活動を続けた大作家である。

津和野藩の典医の長男として生まれる(1862年2月17日)。本名、林太郎。東京大学医学部卒業後、陸軍に入り、軍医の道を進む。ドイツ留学後、陸大・軍医学校の教官となる。その後、軍医総監陸軍省医務局長に就任し、軍医として最高の地位に就く一方、小説家としても明治文壇に確固たる地位を築く。「石見人森林太郎トシテ死セント欲ス」の遺言を残して、1922(大正11)年、死去。


遅咲き偉人伝―人生後半に輝いた日本人

遅咲き偉人伝―人生後半に輝いた日本人


久恒啓一先生の「遅咲き偉人伝」では
・鴎外を生きている間は軍人としての人生を全うし、死後は文人として名を残し、永遠という長い長い時間の中で生き続けることを願ったのではないだろうか。
・生きている間に咲くことよりも、歴史という長い時間の中でより大輪の花を咲かせるということを意識した鴎外にも、遅咲きという言葉を贈ってもよいのかもしれない。
と、二足型の人生として紹介されている。


また、鴎外の残した言葉、
「私は長いこと、本職の余暇にいろいろな文学活動もやってきたが、それをほめてくれる人はいなかった」
これも非常に重い言葉であると考えさせられた。


昼は陸軍軍医、夜は小説家としての両輪で生き切ったものすごい人生を歩んだ森鴎外の軌跡を少し勉強してみたくなりました。
歴史書、偉人伝も面白いです。仕事力に勉強力、学べることが多そうです。このポリシー、生き方にも改めて尊敬。