会社、プロジェクトの存在意義を示すために『ミッション』を作成し明確にする。ミッションがスタッフ全員に浸透して初めて、プロジェクトはスタートし成し遂げられうる。その伝達方法も重要。
ミッションを実現するための『行動指針』を明確にすべき。さらに優先順位をはっきりさせ仕事を進めていく。そうすれば、チーム全体として高い次元でのクオリティーを維持できる。
『ミッション』と『行動指針』は、プロジェクトリーダーが言葉として、文章として明確に示すことが必要。
この2つのキーワードをもって今自分の置かれている仕事場を見つめなおし、現状を考えながら通読しました・・・。
- 作者: 福島文二郎
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2010/11/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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さて、わが仕事場となると。
非常に特殊な環境です。
とくに医療、医師を取り巻く医局という環境。
まず新人教育、新人研修なるものがほぼ皆無です(しっかり行っている施設は極めてまれでしょう)。
ほとんどの教育システムが小チーム小集団による一家相伝、本家直伝のところによると思います。しかも個人的で、実質的なテクニカルなものに偏りがちです。
なぜだかはわかりませんが、医師集団というものが非常に小さな世界で動いていたことの証です。
情報化社会、クラウドコンピューティングの風波が医療界を襲い混乱を招いています(新社会への対応が遅れています)。数年前より始まった医師研修医制度による医師の偏在化からの医療の混乱をみても実に明らかです。
チーム医療と言われだしたのは何時の頃でしょうか。情報化社会で間違った方向へ流れされないよう、医療の空洞化、診療チームの空洞化を阻止しなければなりません。
そして、情報の混乱と一般市民のモンスター化、それに対処できない医師人の人間性。
ここでもう一度、医療とは何かを再確認する時が来ていると思います。
確固たる研修システム、教育システムを模索する毎日ですが、少なくとも私が今まで培い学んできた医療倫理や患者管理理念を整理し、まずは自分の周りからでも確認していかなければと考えました。新しい時代に即した、新たな研修教育システムも必要なのでしょう。それが何かは今はまだわかりません。
しかしこの本を読んで、チームの中で『ミッション』と『行動指針』の提示は今すぐにでも掲げるべき行動であるということに気付きました。