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麻酔科医師の研究日誌

第22回大分県麻酔科学アカデミーのお知らせ

さて、第22回大分県麻酔科学アカデミーのご案内です。テーマは『麻酔科標榜医研修とは』❗️

 

もう22回となりましたね…驚。

 

臨床麻酔科学は、2年間指定された施設での麻酔科研修を修了すると、国家資格(厚生労働省)である『麻酔科標榜医』という資格を取得することができます。

 

簡単に言うと、日本国内で全身麻酔手術の麻酔担当医師になれるというもの(開会挨拶で簡単に紹介させていただきます)です。

大分県内では約50名の麻酔科標榜医(麻酔科学講座連携管轄)が、この専門資格を標榜し日々の臨床業務にあたっています。

 

ただ、この手術室内患者の安全確保を中心とした医療安全資格ともいえる臨床麻酔技術は、現代医療においては広く臨床の場に応用することが可能で、全ての医師にとって資格を超えたかけがえの無い専門技術とも揶揄されます。

 

実際に、2年間の麻酔科研修を終え、麻酔科学以外の分野で活躍をする医師は多々存在します。今回そのような先生方に、診療科の枠を超えて医療技術の経験をお話しいただきます。
本シリーズは、過去にも大変好評いただいた企画のうちのひとつです。

 

この麻酔科学アカデミーは、もともとは麻酔科学を超えた臨床医療での研修医を中心とした若手医師キャリアパスを学ぶ機会として開始したセミナーですが、最近は臨床医療のみならず、社会人として必要なアントレプレナーシップを学ぶ機会の場としての役割も担うようになり、参加者には『自分で気付く学び舎』を理念に、セミナー運営と情報交流を通じて多くの閃きや創造のきっかけを獲得する場との位置付けを私たちは意識するようになりました。

 

アフターコロナやSDGsはもちろんのこと、次世代を見据えた交流の場です。少しでも興味のある方は、ぜひぜひご参加ください。

 

申し込みURLは以下に添付致します。

https://eventpay.jp/event_info/?shop_code=4546524104152589&EventCode=2855015372

 

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久しぶりの更新。コロナ禍で動いたこと。

久しぶりの更新です。

ブログのモチベーションがわかず、SNSを中心とした流れのはやい情報発信に日頃のアナウンスが傾きつつあるなか、なんとかこちらの方も記載する訓練を続けていきたいと考えていました。

 

コロナ禍で起きた時代の流れは、私達が全く想像するものではありませんでした。第一は、外部との交流が一気に制限されてしまったこと。大変困ったことでありましたが、ニューノーマルに向けて今後はいいこととして注目していかなければなりません。

 

私は麻酔科医として、2020年4月より、ペインクリニックを専門に勉強をはじめました。もともとは手術麻酔の技術を発端にこの世界に飛び込み、手術麻酔をスムーズに運営できるようになるためにと、集中治療(ICU)部門へ専門性をシフトしていきました。途中、市中病院で最も需要のあるオールラウンドな一般麻酔ならびに救急集中治療部門を経験したり、大学医局に戻って部署のマネジメントを担当する医局長の任務を経たり、基礎研究をしたり、、、さまざまな経験をさせてもらいました。

たまたま、世間は超音波技術黎明期で、超音波ガイド下の末梢神経ブロックを勉強する機会に恵まれたこともあって、ブロック技術→ペインクリニック領域に徐々に興味を持ち始めていました。

・・・臨床が好きなんですね。

コロナ禍で時代が大きくシフトし始め、われわれの業界でも、たとえば学術会議および学会出張がほぼすべて中止となり、また臨床診療もやや制限されるなどこれまで経験したことのないような縮小医療だと感じるようになりました。

働き方改革の流れも重なって、極端な話、今まで経験していた仕事とは何だったのかとまで考えるようになりました。

この時期は外に飛び出る時期ではない、コロナ禍でも医療を求めてやってくるローカルの患者医療に熱量を注ぐ時期だと判断し、思い切って19年目の春から全く新たな分野であるペインクリニックを始めることとなったのです。

外来診療、神経ブロックと痛み治療、オピオイド等鎮痛薬、入院患者管理、新たなことばかりです。もう1年3か月になります。もともと得意であった超音波ガイド下神経ブロックも、手術患者とペインクリニック患者では全く異なります。

この新入生のような日々で、ブログ更新もままなりませんでしたが、少しずつやはり情報発信を続けていかなければならないと考えました。

 

この他に、この1年で続けていたことは、オンラインセミナーの実施です(@大分県麻酔科学アカデミー)。

私が上記に記したように、医局長時代に始めた研修医向けのセミナーは、コロナ禍においてはZoomを用いたオンラインセミナーへとシフトしていき、現在4年目で20開催をすでに超えております。述べ参加者数も300名を超えました。

このオンラインセミナーも今ではハイブリッドセミナーへと進化し、種々の研究費の補助もあってそのシステムは会を増すごとにバージョンアップしております。

メンバーのひとりはすでに全国学会の運営にまで招聘されるようにもなっています。

情報発信の場をもっておくことは、とくに医療現場にたつものは、教育という面においてとても大切なことと思っています。

 

今回は、コロナ禍で動いたことということで、新しい分野であるペインクリニック担当(ペインクリニック専門医を目指します)とオンラインセミナーの継続(2か月に1回開催する大分県麻酔科学アカデミー、他)を紹介しました。

 

この他にも、コロナ禍での体力づくり、アフターコロナを見越した取り組みについて、これからの若手医師が目指すべきもの、など、様々なことを考えていました。

引き続き、ブログの方でも、これまでの貴重な経験を行動を記していこうと考えています。

『これからの情報提供−医療におけるオンラインシステムの方向性』

先日、とある製薬メーカーの社内勉強会にお招きされ、タイトルのようなテーマで1時間強の講演を実施してきました。

 

『これからの情報提供−医療におけるオンラインシステムの方向性』

(ZOOMにて開催)

 

 

3ヶ月前、私が担当世話人として「九州超音波麻酔アカデミー」というセミナーをZOOM開催しました。

これは全国11箇所を同時にネット接続し、完全オンラインシステムで各演者に協力頂いて、特別講演あり、一般講演あり、超音波ハンズオンによるリアル動画配信あり、複数メンバーによるディスカッションセッションありの、5時間を超える学会さながらリアルタイムオンラインセミナーでした。

なんと300人に迫る参加者が全国から集まり(オンライン)、非常に先駆的かつ時代に即したセミナーで盛況のうちに幕をとじることができました。

 

そして、そのセミナーを聞きつけたメーカーの担当者から、その運営についてと、

タイトルにあるような

「オンラインを駆使した今後の医療に関する情報提供の方法」

について社員に聞かせたいとのことで、今回の社内勉強会の開催に至ったわけです。

 

コロナに揉まれた2020年ももう終わろうとしていますが、情報提供の手段を大きく変えた1年だったといえます。

個人的に数々のセミナーを運営してきましたが、そのすべてをZOOMを駆使したオンラインセミナーにシフトしていき、一定の成果を得たと自負しています。

 

今年のセミナー運営は困難を極めるだろうと考えていたのですが、このオンライン化は今まで届かなかった参加者への情報付与に貢献し、濃厚な情報をほしがる人がかえって集まってくるという予想しなかった事態へと進展しました。

 

時代のテクノロジーをしっかり利用していったわけです。

 

とくに医療関係の情報提供は、これまでは「トップダウンで全体に届けるもの」であったのですが、これからは「必要な人に必要な分だけ」おこなっていくようになると考えます。

逆をいうと、私たちも情報がほしければ情報を出さなくてはなりません。

 

メーカーの皆様も私たち医師に情報を届ける手段がなくなって困っているとのことでしたが、これからはターゲットを変えて、情報を出している医師に適切に情報を届けていくことが、keyになるのではと考えています。

 

9月に開催した九州超音波麻酔アカデミーウェビナーも、完全オンラインで準備をすすめ、全国のこの分野における主たるメンバーをリンクしました。

この経験は次の世代のセミナーのあり方にも繋がり、さっそく他箇所でオンラインセミナーが開催され始めています。

 

人と人が関わる情報提供というコンテンツそのものは変わりません。どのようにつながっていくのが最適解か?ということだけが、テクノロジーとともに進化していくのだと思います。

 

私は常日頃から、後学する医療従事者に自分が勉強した事柄を伝えることを継続していきたいと考えていて、本ブログをその情報発信手段の一つに位置づけています。

 

次回以降は、先日の社内勉強会ででた質問に答えるかたちで、今後の情報発信について記していこうと思います。

読書のひみつ

みなさん、読書はしていますか?

今日は読書について語ろうと思います。

 

読書は著者との対話。

その著者が人生をかけて書き綴った想いを、わずか1500円そこらで共有できる、それが読書です。

 

知の共有です。

 

本日は、立花隆先生の本を読んでいました。

自身は3万冊の本を読み、100冊を書いて、人生を考え抜いてきたそうです。

知の巨人ですね。

 

読書は投資です。

著者と対話することで様々なアドバイスを頂けます。

人生を豊かにします。

 

読書のひみつ、、

読書と似ているモノ、何だかわかりますか?

 

それは旅行です。立花氏も読書と旅をリンクさせています。

外の景色を見て、改めて自己内面を見つめ直すことで、人生を豊かにすることができます。旅行の前後で人は必ず生まれ変わると言われます。

 

旅行と読書とおんなじです。

 

私は月に5〜10冊の本を読了します。

 

『よく読書の時間をとれますね?』

 

違うんです。

読書でタイムマネジメントを勉強したから、さらに読書する時間を手に入れることができたのです。

この手の本は比較的簡単に読めます。

コロナで旅行制限のかかった昨今、皆様も、秋の夜長とともにもう一つの旅行である読書にチャレンジしてみてはいかがでしょうか??

 

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働き方改革~変わる働き方に対して、必要なのは変えようとする推進力

ほんじつの3つの伝えたいことです。

 

強制的な働き方の改革、変化する働き方に順応できるか

 「いつまで続くのでしょうか」にたいする答え

 他のコミュニティを持つといい

 

 少し抽象的ですが・・・

では行きましょう。

 

強制的な働き方の改革、変化する働き方に順応できるか

コロナショックでは、良くも悪くも強制的な働き方の変化を私たちは強いることとなりました。世間では皆、この変化に苦しむこととなっているわけですが、もしかしたらたまたま産業が伸びている分野もあるかもしれませんし、もちろん経済の低迷がはじまって苦しむ分野もでてきているわけです。

ただ、どの分野においても、数週間後、数ヶ月後、数年後を見越して、新たな取組みを始める人は徐々に出てきています。

そこに正解はありません。このことをこの日本の初等教育と結びつけて考察する人もいます。今までは、前例をみて習ったことだけを忠実に勉強してきた人が活躍していました。これからの世界は新たな課題に自分から取り組んで挑戦して行動して工夫して、生き抜いていく、そのような価値観が2020年の初めから現実のものとなっています。

わたしはガジェットが好きで、よくiPhoneなどの個人デバイスの話をします。スマートフォンが登場し10年が過ぎ、この10年の間に、個人を磨く、個人が活躍するという価値観は徐々に浸透していた、といっても過言ではありません。

ではこの変化と新しい感覚の獲得、これはどうしたら身につくのか、この方法に私はやはり読書をすすめます。とくに新書です。本は著者が将来に向けて、過去に研究してきた自身の生き方ノウハウが散りばめられています。今から活躍

私も普段の生活に読書を取り入れてはや10年が過ぎようとしています。いつ始めても遅くはありません。ぜひ今回を期に始めてもらいたいと思います。

 

「いつまで続くのでしょうか」にたいする答え

この質問は非常に答えるのが難しいです。なぜならば、何をもってこのショックを定義するのかが不明瞭だからです。

株価?勤務体系?街の人通り?国外旅行?

おそらくこれらの指標値がもと(2019年頃)に戻るときには、世間は皆、過去の標準値としての常識(当時の常識?)を忘れてしまっていると考えられます。

一つ言えることは、世間の常識というのが(人によっても、場所地域によっても)均一化しにくい状況がやってきているのということです。

変化の波が早すぎて、世間の常識を平準化できない、変化にとんだ日常がやってくるのです。情報も、たとえばインターネットの口コミではなく、信頼できる誰かからの情報しか受け入れない。自分にあったコミュニティで、個人にマッチした情報のみを進んで取り入れなければならないといった、情報の扱い方についても変わってくるのです。

となると、自分で考え、新しき常識で個人が判断し、日本人が苦手な前例のないことにたいして行動すべき世の中がやってくるのです。

自分で考える練習をはじめましょう。 

 

他のコミュニティを持つといい

今後、New Normalを暮らしていく中で、普段まわりにいる会社の同僚や家族、以外のコミュニティを積極的にも作っていくことは重要です。

新しいことを始めよう、ひとと違うことを取り入れよう、とはなかなか簡単にはいきません。

ならばどうするか、小さなコミュニティにたくさん属するのです。

たとえば、仕事場、家族、趣味、、趣味はいいですね。飲み仲間でも構いませんし、ゴルフ仲間でも構いません。魚釣りが好きであれば、少し幅をひろげて釣りのサークルに参加(とまではいかなくても情報収集など)してみる。

好きな居酒屋さんの亭主と仲良くなる、読書仲間を増やす、これまで仕事一辺倒だった人は、仕事に関わる範囲からでも構いません。少しだけコミュニティを広げて、トータルとして自分・個人が活躍できるようなコミュニティの掛け算で自分のオリジナリティを形成していくと人生が豊かになっていくはずです。

私はパーソナルブランディング(PB)という概念を勉強してきましたが、まさしくこれだと思います(ここではPBに詳細には触れません)。

ただし、新たなコミュニティはなかなか大変ですし、続かないことも多いです。まずは、自分が過去に経験したものからピックアップしていくと良いと思います。

 

 

以上です。

ふう、疲れた(誤脱字、読みにくい箇所がありましたら申し訳ありません)。

この度のコロナ禍(ころなか)で、いろいろなものを経験しました。

私は医師としては、コロナ感染症に携わる専門家ではありませんでしたので、コロナ診療の阿吽には言及してきませんでしたが、キャリアパスやライフマネージメント、ライフハックスタディーングなどにはとても考えることがありました。

また、働き方改革についてはずっとずっと前からより良いものをと勉強してきました。今回のことで働き方をより自分のこととして皆で話す機会が増えたことは大変良かったことだと思います。良いものは共有し、悪しきものは皆で解決して、そのような社会が続くことを切望しています。

変化と記しましたが、すべて変えることは私でも大変です。自分が変わる部分は何なのか、残す部分は何なのか。そこの整理をしっかりつけるべきと考えています。

 

オンライン時代にできること

先日、

「大激論!コロナ、ビフォーアフター」というZOOM講演会のなかで、

『コロナのある暮らし』というタイトルでオンライン講演を行いました。

 

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(↑私のタイトルスライドですwww)

 

 

ポスターを拡大します⇓。

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このようなコンセプトで、3名の医師がトータル90分の時間を使ってZOOM発表・討論を交わしました。新しいスタイルですが、使えるものはどんどん使い倒していくというのが私たちの選択肢です。

 

そのなかで、最も強調したこと(質問やご意見も多くいただきました)。

今だからこそ、『オンライン時代にできること』のスライドを抜粋します。

 

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特に強調したいのは、情報発信体力づくりですね。

情報発信の基本は、発信すればするほど有益な情報が集まってくるというもの。これは長年のテーマで、今も変わらず感じていることです。

むしろ今回のことで情報発信しやすくなりました。ぜひとも念頭においていただきたい、そう思います。

これにより、本当にデマに惑わされなくなります。信頼できる人もわかってきます。

「そうは言っても、情報なんて出せないよ」

そう聞こえてきそうですが、その場合は、情報を発信している『個人』を徹底的にマークするつもりで、拾っていってください。あくまで、顔のみえる(知っている)人からの情報です。

 

体力づくりは、皆がいままで一番できていなかったことではないでしょうか。情報発信力も頭の体力づくりです。ここで付け加えるのはもちろん身体の体力づくりです。

コロナ時代にあっても、体を動かすことができます。ひとりでできます。外に出て、むしろ疎になるひろい公園や河原道でも構いません。自宅では筋力トレーニングやストレッチングができます。

要は身体のメンテナンスです。

体力づくりは、習慣付けが何より大事になるので、まとまった時間が必要です。一部働き方シフトで、ぽっかりと時間をあけることができたのではないでしょうか(そうでない方もいるとは思いますが、、、)。

昔から心・技・体を鍛えようと言いますが、この変化の時代を生き抜くためには強い体が欠かせません。

身体のメンテナンス、重要です。

 

先の講演会では、アフターコロナ、ウィズコロナをどう生きていくか、このようなテーマで話をしました。

このブログは、若手研修医や医学生、医療関係者の方々も多く見られていると思います。ぜひともオンライン時代にできることを参考にしてみてください。