朝活ドクター.com

麻酔科医師の研究日誌

働き方改革~変わる働き方に対して、必要なのは変えようとする推進力

ほんじつの3つの伝えたいことです。

 

強制的な働き方の改革、変化する働き方に順応できるか

 「いつまで続くのでしょうか」にたいする答え

 他のコミュニティを持つといい

 

 少し抽象的ですが・・・

では行きましょう。

 

強制的な働き方の改革、変化する働き方に順応できるか

コロナショックでは、良くも悪くも強制的な働き方の変化を私たちは強いることとなりました。世間では皆、この変化に苦しむこととなっているわけですが、もしかしたらたまたま産業が伸びている分野もあるかもしれませんし、もちろん経済の低迷がはじまって苦しむ分野もでてきているわけです。

ただ、どの分野においても、数週間後、数ヶ月後、数年後を見越して、新たな取組みを始める人は徐々に出てきています。

そこに正解はありません。このことをこの日本の初等教育と結びつけて考察する人もいます。今までは、前例をみて習ったことだけを忠実に勉強してきた人が活躍していました。これからの世界は新たな課題に自分から取り組んで挑戦して行動して工夫して、生き抜いていく、そのような価値観が2020年の初めから現実のものとなっています。

わたしはガジェットが好きで、よくiPhoneなどの個人デバイスの話をします。スマートフォンが登場し10年が過ぎ、この10年の間に、個人を磨く、個人が活躍するという価値観は徐々に浸透していた、といっても過言ではありません。

ではこの変化と新しい感覚の獲得、これはどうしたら身につくのか、この方法に私はやはり読書をすすめます。とくに新書です。本は著者が将来に向けて、過去に研究してきた自身の生き方ノウハウが散りばめられています。今から活躍

私も普段の生活に読書を取り入れてはや10年が過ぎようとしています。いつ始めても遅くはありません。ぜひ今回を期に始めてもらいたいと思います。

 

「いつまで続くのでしょうか」にたいする答え

この質問は非常に答えるのが難しいです。なぜならば、何をもってこのショックを定義するのかが不明瞭だからです。

株価?勤務体系?街の人通り?国外旅行?

おそらくこれらの指標値がもと(2019年頃)に戻るときには、世間は皆、過去の標準値としての常識(当時の常識?)を忘れてしまっていると考えられます。

一つ言えることは、世間の常識というのが(人によっても、場所地域によっても)均一化しにくい状況がやってきているのということです。

変化の波が早すぎて、世間の常識を平準化できない、変化にとんだ日常がやってくるのです。情報も、たとえばインターネットの口コミではなく、信頼できる誰かからの情報しか受け入れない。自分にあったコミュニティで、個人にマッチした情報のみを進んで取り入れなければならないといった、情報の扱い方についても変わってくるのです。

となると、自分で考え、新しき常識で個人が判断し、日本人が苦手な前例のないことにたいして行動すべき世の中がやってくるのです。

自分で考える練習をはじめましょう。 

 

他のコミュニティを持つといい

今後、New Normalを暮らしていく中で、普段まわりにいる会社の同僚や家族、以外のコミュニティを積極的にも作っていくことは重要です。

新しいことを始めよう、ひとと違うことを取り入れよう、とはなかなか簡単にはいきません。

ならばどうするか、小さなコミュニティにたくさん属するのです。

たとえば、仕事場、家族、趣味、、趣味はいいですね。飲み仲間でも構いませんし、ゴルフ仲間でも構いません。魚釣りが好きであれば、少し幅をひろげて釣りのサークルに参加(とまではいかなくても情報収集など)してみる。

好きな居酒屋さんの亭主と仲良くなる、読書仲間を増やす、これまで仕事一辺倒だった人は、仕事に関わる範囲からでも構いません。少しだけコミュニティを広げて、トータルとして自分・個人が活躍できるようなコミュニティの掛け算で自分のオリジナリティを形成していくと人生が豊かになっていくはずです。

私はパーソナルブランディング(PB)という概念を勉強してきましたが、まさしくこれだと思います(ここではPBに詳細には触れません)。

ただし、新たなコミュニティはなかなか大変ですし、続かないことも多いです。まずは、自分が過去に経験したものからピックアップしていくと良いと思います。

 

 

以上です。

ふう、疲れた(誤脱字、読みにくい箇所がありましたら申し訳ありません)。

この度のコロナ禍(ころなか)で、いろいろなものを経験しました。

私は医師としては、コロナ感染症に携わる専門家ではありませんでしたので、コロナ診療の阿吽には言及してきませんでしたが、キャリアパスやライフマネージメント、ライフハックスタディーングなどにはとても考えることがありました。

また、働き方改革についてはずっとずっと前からより良いものをと勉強してきました。今回のことで働き方をより自分のこととして皆で話す機会が増えたことは大変良かったことだと思います。良いものは共有し、悪しきものは皆で解決して、そのような社会が続くことを切望しています。

変化と記しましたが、すべて変えることは私でも大変です。自分が変わる部分は何なのか、残す部分は何なのか。そこの整理をしっかりつけるべきと考えています。

 

オンライン時代にできること

先日、

「大激論!コロナ、ビフォーアフター」というZOOM講演会のなかで、

『コロナのある暮らし』というタイトルでオンライン講演を行いました。

 

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(↑私のタイトルスライドですwww)

 

 

ポスターを拡大します⇓。

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このようなコンセプトで、3名の医師がトータル90分の時間を使ってZOOM発表・討論を交わしました。新しいスタイルですが、使えるものはどんどん使い倒していくというのが私たちの選択肢です。

 

そのなかで、最も強調したこと(質問やご意見も多くいただきました)。

今だからこそ、『オンライン時代にできること』のスライドを抜粋します。

 

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特に強調したいのは、情報発信体力づくりですね。

情報発信の基本は、発信すればするほど有益な情報が集まってくるというもの。これは長年のテーマで、今も変わらず感じていることです。

むしろ今回のことで情報発信しやすくなりました。ぜひとも念頭においていただきたい、そう思います。

これにより、本当にデマに惑わされなくなります。信頼できる人もわかってきます。

「そうは言っても、情報なんて出せないよ」

そう聞こえてきそうですが、その場合は、情報を発信している『個人』を徹底的にマークするつもりで、拾っていってください。あくまで、顔のみえる(知っている)人からの情報です。

 

体力づくりは、皆がいままで一番できていなかったことではないでしょうか。情報発信力も頭の体力づくりです。ここで付け加えるのはもちろん身体の体力づくりです。

コロナ時代にあっても、体を動かすことができます。ひとりでできます。外に出て、むしろ疎になるひろい公園や河原道でも構いません。自宅では筋力トレーニングやストレッチングができます。

要は身体のメンテナンスです。

体力づくりは、習慣付けが何より大事になるので、まとまった時間が必要です。一部働き方シフトで、ぽっかりと時間をあけることができたのではないでしょうか(そうでない方もいるとは思いますが、、、)。

昔から心・技・体を鍛えようと言いますが、この変化の時代を生き抜くためには強い体が欠かせません。

身体のメンテナンス、重要です。

 

先の講演会では、アフターコロナ、ウィズコロナをどう生きていくか、このようなテーマで話をしました。

このブログは、若手研修医や医学生、医療関係者の方々も多く見られていると思います。ぜひともオンライン時代にできることを参考にしてみてください。

 

『New Normal』の世界・・・テレワークとは空間の障壁を超えた新しいコミュニケーションの技法

昨日、ZOOMおよびYouTube Live配信を利用した、医師によるコロナウイルス座談会(セミナー)に参加しました。

私以外の2名が主体となってそれぞれのテーマで講演を準備し、それらをZOOM内で座談、YouTube Live配信するというもの。

私を含むメンバーはみなメディカルドクター(臨床医師)3名であり、このコロナ騒動における数々の憶測や混乱のもととなるマスコミおよびSNS情報を整理し、視聴者一般市民へより平易に伝える内容としました。

視聴者からの質問コメントは、オンラインでZOOMとYouTubeの双方から拾い上げることができ、現場のナマの声をそのまま折り返して議論しお返しすることもできました。

 

今回はコロナウイルス検査や病状、実際何を心配したらいいかなど、この2ヶ月間の感染経緯や地域の社会・医療に関わる過去の出来事が中心の議題でした。

次、考えていかなければならないのは今後のことです。

・いつまで自粛期間はつづくのか

・どのような生活が安全なのか

・自分を守るには? 他人を守るには?

・次のウイルスはくるのか

・もとの生活には戻れるのか

このようなことは、まだ誰にもわかりません。そして、地域の臨床医師の想像のレベルを超えているものです。だからこそ、今まで考えてきた知識の幅を広げて、病気と医療、地域社会について考えていかなければなりません。(次回の議題になりそう。。)

こういう議論のほうがワクワクします。

WithコロナからAfterコロナ、

そして『New Normal(新しい常識)』の世界。

この『New Normal』は私たちがみんなで作っていかなければなりません。

テレワークという技法は最も新しいコミュニケーション手段のうえに成り立っています。また、これからは間違いなく新しい組織のあり方も模索されていきます。

 

今までになかったものが生まれている⇒ 新しい世界の始まりなのです。ZOOMぐらいは手中のものにしていなければなりません。SNSはもう古いので、参考程度でいいです。マス・メディアは・・・。そういう意味で、もう戻らない過去もあるはずです。

 

そう、『New Normal』はもう始まっているのです。

 

次のコロナ座談会配信計画はまだ未定ですが、積極的に私の考えをお伝えしていこうと思います。

 

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「朝1時間」ですべてが変わる モーニングルーティン

 

『時間はあるのに時間管理できていない』

 

すみません。独り言です。

 

朝活本を久しぶりに読了したので、そのメモ代わりにブログへ記載しようと思う。

 

外出自粛要請が続くなか、確実に、有効的に時間を費やせというのなら、それは読書をオススメします。

勉強です。

 

ビジネス本でも教養書でもノンフィクションでも小説でも、言ってしまえば漫画でも雑誌でも。

読書は著者との対話。わずか1500円前後で、著者が時間と体力と思考の続く限り精魂込めて書き上げた熱烈な思いを瞬時に受け取ることができます。

 

また、その内容は、編集作業という専門家のチェックが入るため、信頼性にも高い内容となっている、そんな価値が書籍には込められています。

 

私は、現在は年間100冊を目標に書籍を手にしています。

ビジネス系は、現在は新刊を中心に読むようにしています。読了500冊を超えたあたりからなんとなく内容の傾向が掴めてきたため、冊数のペースを落としてきました。

コロナショックを機に読書ペースをあげ、次はジャンルを幅広く読んでいこうと考えています。

 

今回の池田千恵さんの新刊は、書籍とSNSを通じて以前からお世話になっていたことた継続して読んでいたシリーズであること、また「新しいから」という理由で手に取りました。Amazon経由で購入したのですが、流通が滞っていたというのもこのご時世からでしょう。

 

内容の詳細はここでは述べませんが、一言で言えば、

なるべく午前中のうちに(できれば早朝で)1時間を確保し、1日のやることを明確にして、とくに重要な案件は細かにリスト化してからその日を開始しよう

という内容でした。

何が何でも朝早く・・・

というこれまでの感じではなく、これは著者自身が生活のスタイルに合わせて変わっていったリズムに影響しているものと思います。

 

1時間を本日のスケジューリングに30分、のこりの30分は最もやるべき(やりたい)プロジェクトリストを抽出し、その細分化に使いましょうというもの。

 

やるべきプロジェクトは、

(緊急なもの)✕(重要なもの)

(緊急でないもの)✕(重要なもの) ⇒⇒⇒ 種まき!最も重要

(緊急なもの)✕(重要でないもの)

(緊急でないもの)✕(重要でないもの)

の2✕2マトリックス化し、

もっとも重要である(緊急でないもの)✕(重要なもの)に注力して、『種まき』を意識します。

この種まきプロジェクトを細かく細かくリスト化し、

毎日の朝時間を使って書き出していく方法を『種まきの分解』と称していました。

 

あと、朝イチで活動するためには睡眠も大事。

これまでの朝活本からの、総論的な1冊でした。

 

さて、毎日の臨床業務で忙しい研修医や若手医師、看護師などを含めた医療従事者がこの1冊を活かそうと考えた場合、まずは体調管理だと思います。

1日の行動パターンを詳細にメモして、何に時間を取られているかをまず把握します。

(おそらくスマホタイムは現代の時間食いぶちの代表的なものでしょう・・・。)

その次に、早く就寝するということを意識しましょう。睡眠時間の確保です。

というよりは朝時間の有効化です。

また、前述の2✕2マトリックスは、日々の業務をこなすうえで最も重要な概念です。自分にとってやりたいこと(やっておきたいこと)の把握を、まず始めましょう。

これは、仕事でも、趣味でも、セカンドライフでも、副業でも、何でも構いません(このあたりまで本書には言及しています)。

そしてやっておきたいプロジェクトを細かくリスト化し手を動かし書くことで、脳を刺激し1日のリズムの組み立てに貢献するというものです。

この朝時間の使い方と習慣化は非常に共感できるものでした。

 

よく、

「やりたいことが見つからないのです」

と仰る方がいます。やりたいことは過去の経験からしか浮かび上がりませんので、それはまだ熟考不足(もしくは体験不足)。これは本記事の趣旨とはそれますので、また違う機会に。。

ヒントをいえば、幼少期からをふくめ過去にやってみて楽しかったことに繋がりがあります。

 

時間管理術のファーストステップには良い1冊です。

『時間はあるのに時間管理できていない』

時間の使い方を見つめ直したいというなら、まずこれから、是非どうぞ。

 

「朝1時間」ですべてが変わる モーニングルーティン

「朝1時間」ですべてが変わる モーニングルーティン

  • 作者:池田 千恵
  • 発売日: 2020/04/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

SNS情報は、そう思うようには伝わらない。

昨日、「概念を変える」という話の流れから、インフォデミックという話をしました。

 

新しい転換の年。2020年、働き方のみでなく、全ての概念を変える年。 

パンデミック・コロナとともにインフォデミック現象も蔓延しています。

インフォデミックとは、インターネット媒体を介した噂やデマをも含んだ大量の情報氾濫のさまを表した用語です。

SNSの普及も相まみえて、常に手元にあるスマートフォンを通じ人類は何を信じて過ごしていけばいいのかわからなくなりました。

 

今ちょうど、30分という限られた時間の中でのライブセミナーを終了したところです。

インフォデミックという情報伝達虚弱は、情報を受け取る側の困惑だけではなく、情報を発信する側の困惑であることも改めて感じました。

 

ZOOM、フェイスブックツイッター、インスタグラムなど様々なオンラインネットワーク(ライブ機能も)が一気に加速しています。

この自粛モードのなか、私自身もここぞとばかりにSNSを介したオンラインセミナーを発信してみました。

30分間という枠でそこそこ人は集まったのですが、多くの人が2〜3分のvisitで退室してしまうというのが実際でした。熱心なのは1割程度、そんなものですよね。

つまりインフォデミックでは、9割がたの人には話の本質を届けきれていない。

 

発信側として気付いたこと、これでは思うような情報を伝えることはできない。

 

コロナウイルスの話」をうまく伝えようとテーマを立てて、前もって講演準備をしていましたが、うまく話すことができませんでした。

1対大勢を相手にするソーシャルネットワークの繋がりはこんなものなのか、そう感じました。

いわゆるフェイストゥーフェイスで行う授業や講演で、前列で聴講するほんの数名が話を理解してくれている、そんな感じなのかもしれない。

 

壮大なテーマで30分間準備していたテーマはそこそこに、

一言で伝わるような、、

◎今日の嬉しかった話

◎今、着ている服の話

◎飲んでいる(手にしている)飲み物の話

◎今日の仕事の話

◎BGMで流れている音楽の話

◎使っているSNSバイスの機能の話

◎今日読んでいた本の話

 

以上のような話が、会話として成り立った印象でした。

これらって、全て私から発する一次情報なんですよね。

 

ライブ発信したいけど思うように話せない、という人は、上のようなネタでコミュケーションをとる練習をしたら良いです。

 

情報の呼吸法という本を読んだことがあります。

息を吸って吐いてするように、情報を活用する方法があります。

 

本当にコミュケーション技法をいうのは難しい、そして手段によって複雑になっているというのを実感した瞬間でした。

SNSでのライブ発信ももう少しチャレンジして、研究していこうと思います。

 

情報の呼吸法 (アイデアインク)

情報の呼吸法 (アイデアインク)

  • 作者:津田 大介
  • 発売日: 2012/01/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

新しい転換の年。2020年、働き方のみでなく、すべての概念を変える年。

久しぶりの投稿です。

雑記です。

医局長という管理業務の2年間を経験し、2020年からペインクリニックという麻酔科学の一つで、これまで経験してこなかった新しい分野にチャレンジしています。(麻酔科の3大分野は手術麻酔・集中治療・ペインクリニック)

 

人生は短いし、経験できることも限られているし、

「やってみてよかった」

少しでも

「ひとのために役立つことができた」

そのような経験をコツコツと積み重ねていきたいと考えています。

 

世間は新型コロナウイルスの感染拡大で、これまでわれわれ経験してこなかった世界的な未曾有の社会危機に見舞われています。あえてここで詳細は説明しませんが、不要不急なものは削ぎ落とし、本当に必要なものだけ、生きるための最低限のところで人類が戦っています。

それとともに、これまで当たり前だった社会のインフラにも多大な影響与えているのが実際です。

パンデミック・コロナとともにインフォデミック現象も蔓延しています。

インフォデミックとは、インターネット媒体を介した噂やデマをも含んだ大量の情報氾濫のさまを表した用語です。

SNSの普及も相まみえて、常に手元にあるスマートフォンを通じ人類は何を信じて過ごしていけばいいのかわからなくなりました。

 

本当に必要な情報や価値の、取捨選択です。

これまでも、これからも、引き続き重要な課題です。

 

私ごとでいえば、今回の騒動で身の回りのイベントが自粛ムード(実際開催困難な状況のものばかり)でほぼほぼキャンセルとなっています。

学会やセミナーなどです。

今は必要な臨床業務のみ粛々と摂り進められています。

 

月に一度、マンスリー・プランニングといって一月の振り返りと翌月のプランニングを行っていますが、先日は大きな予定が何も記されていない5月のカレンダー手帳を眺めていました。

「ああ、これまでどれだけ他人に企画されたイベントに乗っかっていたんだろう」

そのように感じる瞬間でした。

もし、自分が企画するなら、あの手この手で開催に持ち込むはずです。

(4月は唯一、研修医向けの勉強会を企画しており、オンラインセミナーとして無事完了することができました)

ワクワクするような、私が周りが世間が楽しくなるようなイベントを実施し、医療人(とくに研修医や若手医師)がモチベーションを上げることができるような雰囲気を作るのが、私の過去の経験を意味あるものとするための使命です。

 

ペインクリニックの分野、とくに外来業務や病棟業務に関して始める医療は新鮮なことばかりで、手術麻酔・集中治療分野からの転向は思い切ったものと思われがちです。

しかし麻酔科で習う医療は医学の基礎のキソであり、ペインクリニックに関しても患者のためになることと感じられることが日々のなかに多々あります。

他の分野と比較して、時間の流れがゆったりですが、診察などは最も患者さんに近いところで医療を行っている気がします。患者さんから「ありがとう」と言われる機会が最も多いです。

医療人として、いや人間としての『価値』です。

自分の外来に足を運んでもらうという感覚はこれまでに経験したことのないものでした。

 

2020年は、本当に大切なもの、本当に必要なもの、というのがピックアップされそうな気がしています。新しい分野にチャレンジするということには基礎から覚えるということが必須なので、本質的な感覚や価値を研ぎ澄ませながら臨床を覚えていこうと思います。

 

医師歴18年か19年か忘れました。。。この2020年。

他人からではなく、自分が欲しているもはなにか、という感覚を身につけていきたい、そんなスタートの年にしなければなりません。

 

 

麻酔科医の主戦場。目標にするのはローカルか、グローバルか、という話。

先日からたくさんの先生方の活きたお話を聞く機会を得ています。

おもにキャリアについて。

 

よく話題にのぼるのが、ローカルか、グローバルか。

 

つまり、その地域地域で活躍する医師になるのか、全国区で活躍する医師になるのか、という話です。

 

私たちは麻酔科医という職業は(他の職業でも同じかもしれませんが)非常に稀有で、特殊な分野・環境に身をおいています。

ブランディングに紐付いて、地域医療で活躍する地元の名士のような医師像をイメージするのか、それとも全国の学会やグローバルの場で講演しまわり世界で活躍するような医師をめざすのか、キャリアの先にはいろいろな道がありますが、上記の2つはおそらく相対する場にある将来像に見えます。

 

情報化社会で、ある程度の情報が共有できるようになった今日、ローカルとグローバルの中間で右往左往する生き方は、需要もなくなってくると考えます。

どちらかに大きな将来図を見通すことです。もちろん両方を極める先生というのもたくさんいらっしゃいます。

 

『我々の本分は目の前の患者さんを救うことです。なので、医師としての技術提供、キャリアアップの喜びとしては、ローカルで患者さんに対峙しキチンと結果を出すことが何よりの喜びになるでしょう』

という話もお聞きしました。

 

具体的には、今勤務している病院で診療にあたり、そこへ身を置く患者や将来受診するであろう患者のためになることを、まずは実施していこうという考えです。教育や研究においても同様です。こう書くと当たり前のことではないでしょうか。

 

数々の課題を持ち、一体これは何のためにやっているのだろうと思うことがあります。

それは例えば、自分自身の先の見えない研究の目標などが、おそらくローカルとグローバルの中間で行き場を見失い、結果ばかりを追い求めているときの状態に代表されます。

 

教育で言えば、まず自分が麻酔担当する施設の手術室の看護師さんや、実習に来る医学生、研修医などに対してしっかりとした手ほどき、例えば麻酔科学のレクチャーを実施すること、だと思います。

ローカルの積み重ねが卓越し、気付いたらグローバルでも扱えるネタになっていたというのが理想かもしれません。

 

この考えには絶対はありません。しかし何をするにしても、ローカルかグローバルかというのは意識しておくべきです。

中途半端は、結局は誰かのモノマネだったり、対象が絞れず目標にそぐわない無意味な活動であったり、個性を表出できない可能性もあります。

ただ医療においては言えるのは、やって楽しいのはローカルなのかな、そう思います。

 

グローバルで活躍する人ほどローカルの場は楽しいはずです。原点であるローカルの場がなければグローバルでも活躍できません。

 

主戦場という言葉は言いすぎですが、迷うときは原点に戻って見ようと思います。