朝活ドクター.com

麻酔科医師の研究日誌

SNS情報は、そう思うようには伝わらない。

昨日、「概念を変える」という話の流れから、インフォデミックという話をしました。

 

新しい転換の年。2020年、働き方のみでなく、全ての概念を変える年。 

パンデミック・コロナとともにインフォデミック現象も蔓延しています。

インフォデミックとは、インターネット媒体を介した噂やデマをも含んだ大量の情報氾濫のさまを表した用語です。

SNSの普及も相まみえて、常に手元にあるスマートフォンを通じ人類は何を信じて過ごしていけばいいのかわからなくなりました。

 

今ちょうど、30分という限られた時間の中でのライブセミナーを終了したところです。

インフォデミックという情報伝達虚弱は、情報を受け取る側の困惑だけではなく、情報を発信する側の困惑であることも改めて感じました。

 

ZOOM、フェイスブックツイッター、インスタグラムなど様々なオンラインネットワーク(ライブ機能も)が一気に加速しています。

この自粛モードのなか、私自身もここぞとばかりにSNSを介したオンラインセミナーを発信してみました。

30分間という枠でそこそこ人は集まったのですが、多くの人が2〜3分のvisitで退室してしまうというのが実際でした。熱心なのは1割程度、そんなものですよね。

つまりインフォデミックでは、9割がたの人には話の本質を届けきれていない。

 

発信側として気付いたこと、これでは思うような情報を伝えることはできない。

 

コロナウイルスの話」をうまく伝えようとテーマを立てて、前もって講演準備をしていましたが、うまく話すことができませんでした。

1対大勢を相手にするソーシャルネットワークの繋がりはこんなものなのか、そう感じました。

いわゆるフェイストゥーフェイスで行う授業や講演で、前列で聴講するほんの数名が話を理解してくれている、そんな感じなのかもしれない。

 

壮大なテーマで30分間準備していたテーマはそこそこに、

一言で伝わるような、、

◎今日の嬉しかった話

◎今、着ている服の話

◎飲んでいる(手にしている)飲み物の話

◎今日の仕事の話

◎BGMで流れている音楽の話

◎使っているSNSバイスの機能の話

◎今日読んでいた本の話

 

以上のような話が、会話として成り立った印象でした。

これらって、全て私から発する一次情報なんですよね。

 

ライブ発信したいけど思うように話せない、という人は、上のようなネタでコミュケーションをとる練習をしたら良いです。

 

情報の呼吸法という本を読んだことがあります。

息を吸って吐いてするように、情報を活用する方法があります。

 

本当にコミュケーション技法をいうのは難しい、そして手段によって複雑になっているというのを実感した瞬間でした。

SNSでのライブ発信ももう少しチャレンジして、研究していこうと思います。

 

情報の呼吸法 (アイデアインク)

情報の呼吸法 (アイデアインク)

  • 作者:津田 大介
  • 発売日: 2012/01/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

新しい転換の年。2020年、働き方のみでなく、すべての概念を変える年。

久しぶりの投稿です。

雑記です。

医局長という管理業務の2年間を経験し、2020年からペインクリニックという麻酔科学の一つで、これまで経験してこなかった新しい分野にチャレンジしています。(麻酔科の3大分野は手術麻酔・集中治療・ペインクリニック)

 

人生は短いし、経験できることも限られているし、

「やってみてよかった」

少しでも

「ひとのために役立つことができた」

そのような経験をコツコツと積み重ねていきたいと考えています。

 

世間は新型コロナウイルスの感染拡大で、これまでわれわれ経験してこなかった世界的な未曾有の社会危機に見舞われています。あえてここで詳細は説明しませんが、不要不急なものは削ぎ落とし、本当に必要なものだけ、生きるための最低限のところで人類が戦っています。

それとともに、これまで当たり前だった社会のインフラにも多大な影響与えているのが実際です。

パンデミック・コロナとともにインフォデミック現象も蔓延しています。

インフォデミックとは、インターネット媒体を介した噂やデマをも含んだ大量の情報氾濫のさまを表した用語です。

SNSの普及も相まみえて、常に手元にあるスマートフォンを通じ人類は何を信じて過ごしていけばいいのかわからなくなりました。

 

本当に必要な情報や価値の、取捨選択です。

これまでも、これからも、引き続き重要な課題です。

 

私ごとでいえば、今回の騒動で身の回りのイベントが自粛ムード(実際開催困難な状況のものばかり)でほぼほぼキャンセルとなっています。

学会やセミナーなどです。

今は必要な臨床業務のみ粛々と摂り進められています。

 

月に一度、マンスリー・プランニングといって一月の振り返りと翌月のプランニングを行っていますが、先日は大きな予定が何も記されていない5月のカレンダー手帳を眺めていました。

「ああ、これまでどれだけ他人に企画されたイベントに乗っかっていたんだろう」

そのように感じる瞬間でした。

もし、自分が企画するなら、あの手この手で開催に持ち込むはずです。

(4月は唯一、研修医向けの勉強会を企画しており、オンラインセミナーとして無事完了することができました)

ワクワクするような、私が周りが世間が楽しくなるようなイベントを実施し、医療人(とくに研修医や若手医師)がモチベーションを上げることができるような雰囲気を作るのが、私の過去の経験を意味あるものとするための使命です。

 

ペインクリニックの分野、とくに外来業務や病棟業務に関して始める医療は新鮮なことばかりで、手術麻酔・集中治療分野からの転向は思い切ったものと思われがちです。

しかし麻酔科で習う医療は医学の基礎のキソであり、ペインクリニックに関しても患者のためになることと感じられることが日々のなかに多々あります。

他の分野と比較して、時間の流れがゆったりですが、診察などは最も患者さんに近いところで医療を行っている気がします。患者さんから「ありがとう」と言われる機会が最も多いです。

医療人として、いや人間としての『価値』です。

自分の外来に足を運んでもらうという感覚はこれまでに経験したことのないものでした。

 

2020年は、本当に大切なもの、本当に必要なもの、というのがピックアップされそうな気がしています。新しい分野にチャレンジするということには基礎から覚えるということが必須なので、本質的な感覚や価値を研ぎ澄ませながら臨床を覚えていこうと思います。

 

医師歴18年か19年か忘れました。。。この2020年。

他人からではなく、自分が欲しているもはなにか、という感覚を身につけていきたい、そんなスタートの年にしなければなりません。

 

 

麻酔科医の主戦場。目標にするのはローカルか、グローバルか、という話。

先日からたくさんの先生方の活きたお話を聞く機会を得ています。

おもにキャリアについて。

 

よく話題にのぼるのが、ローカルか、グローバルか。

 

つまり、その地域地域で活躍する医師になるのか、全国区で活躍する医師になるのか、という話です。

 

私たちは麻酔科医という職業は(他の職業でも同じかもしれませんが)非常に稀有で、特殊な分野・環境に身をおいています。

ブランディングに紐付いて、地域医療で活躍する地元の名士のような医師像をイメージするのか、それとも全国の学会やグローバルの場で講演しまわり世界で活躍するような医師をめざすのか、キャリアの先にはいろいろな道がありますが、上記の2つはおそらく相対する場にある将来像に見えます。

 

情報化社会で、ある程度の情報が共有できるようになった今日、ローカルとグローバルの中間で右往左往する生き方は、需要もなくなってくると考えます。

どちらかに大きな将来図を見通すことです。もちろん両方を極める先生というのもたくさんいらっしゃいます。

 

『我々の本分は目の前の患者さんを救うことです。なので、医師としての技術提供、キャリアアップの喜びとしては、ローカルで患者さんに対峙しキチンと結果を出すことが何よりの喜びになるでしょう』

という話もお聞きしました。

 

具体的には、今勤務している病院で診療にあたり、そこへ身を置く患者や将来受診するであろう患者のためになることを、まずは実施していこうという考えです。教育や研究においても同様です。こう書くと当たり前のことではないでしょうか。

 

数々の課題を持ち、一体これは何のためにやっているのだろうと思うことがあります。

それは例えば、自分自身の先の見えない研究の目標などが、おそらくローカルとグローバルの中間で行き場を見失い、結果ばかりを追い求めているときの状態に代表されます。

 

教育で言えば、まず自分が麻酔担当する施設の手術室の看護師さんや、実習に来る医学生、研修医などに対してしっかりとした手ほどき、例えば麻酔科学のレクチャーを実施すること、だと思います。

ローカルの積み重ねが卓越し、気付いたらグローバルでも扱えるネタになっていたというのが理想かもしれません。

 

この考えには絶対はありません。しかし何をするにしても、ローカルかグローバルかというのは意識しておくべきです。

中途半端は、結局は誰かのモノマネだったり、対象が絞れず目標にそぐわない無意味な活動であったり、個性を表出できない可能性もあります。

ただ医療においては言えるのは、やって楽しいのはローカルなのかな、そう思います。

 

グローバルで活躍する人ほどローカルの場は楽しいはずです。原点であるローカルの場がなければグローバルでも活躍できません。

 

主戦場という言葉は言いすぎですが、迷うときは原点に戻って見ようと思います。

 

睡眠時間が増えました。何より大事なのは身体と健康です。

この2年間、医局長という職務についていました。

 

この職務は、いわゆる典型的な中間管理職であり調整役で、本当に手応え感のない2年間だったと思います。

 

本日1月31日、表題にあるように、この1月の睡眠時間の平均集計を出したわけですが、あきらかに睡眠時間が復活しておりました。

 

ログをつけるのが日課で、睡眠時間や読書記録、立ち寄ったお店、使ったお金、ありとあらゆるものを様々な媒体で残しています。

そのなかから睡眠時間ですが、明らかにこの1月は増えていました。

 

やはり心身時間を費やしてんだなあっと・・・、顧みています。

 

もちろんこの2年間で得た経験はかけがえのないモノでした。

 

そして大病もなく過ごせたのは本当に良かったことと思います。

 

最近はジョギング・散歩も復活したし、睡眠時間もすこしずつ意識して増やし、これからは健康管理を心がけて、また新たな結果を生み出していきたいと考えています。

 

今年の目標は、まずは人間ドック・健康診断をしっかり受けることだと念頭においております。

 

健康と名のつくものには片っ端から取り組む朝活ドクターです。

私が継続している運動、それは『普通の散歩』。

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愛犬、柴の『いろは♀』です。

私の散歩なかまです。

日本人は、圧倒的に運動量が少ないといいます。

私は適度な運動(ほぼ犬の散歩ですが💦)で、少なくとも学生時代のウェイトを今も維持しています。

さあ、ジム通いを再度習慣づけたいと思う日々です。

急にジムが無理でも、まずは軽い日々の散歩(5000歩程度)から始めることをお勧めします。

何事も身体が資本ですからね。

身体と心をまもるライフハックです。。www

医員が求める価値の3つとは

タップス佐藤さんの書籍を読みました。

お金に関する新しいルール。

[ お金2.0 ] 

 

お金を中心に、今現在の経済の仕組みについて語っています。

 

しかし私が注目したのは、

人間の価値観について。

 

人間の求める価値には、主に3つあるといいます。

1 資本経済に続く欲求・・・働いて、お金を稼ぎたいというもの

2 価値感を共有する内面的なもの・・・感情、思想、愛情、好感、共感など

3 社会的な価値・・・個人ではなく社会全体の持続性を高めるような慈善活動

 

これまでの価値観での欲求は、

1に表される、有用性に基づく価値観です。経済、経営、金融、会計で価値という言葉が出たら、いかに人のためになり、「リターン」を得れるか。

現実世界で利用できるものや儲かるものを探求し続ける、強いては換金できる価値です。この観念に基づいて、資本社会も発展してきました。

 

しかし、

 

このミレニアム世代、求めている価値が少しずれてきているのです。

良いとか悪いとかではありません。

 

それは2の内面的な価値観です。

資本主義で、換金できるような価値観は当然のものとなり、今普通に勤務を続けていれば、少なくとも平均点(普段の生活でいうところの、ものに困らない、便利なものに溢れた)は取れるような環境が整ってきました。

スマホを見ればなんでも情報を得れます。やるかやらないかは別として、お手本はいくらでも手に入ります。

 

価値観を共有できるとはつまり、共感できる趣味や目標をもちそこにライフの一部を組み込んで、日々を充実させていく生き方です。

 

少し抽象的ですが、簡単に言えば、稼ぐばかりが目標ではなく、共感を得れる行為、SNSに代表されるような、概念的なものです。これは人それぞれに違います。

 

仕事をして、プライベートが充実して、さらにその充実したものを共感できるどこかのサークルに所属することで、非常にやりがいを得ていくという価値観です。

 

これは目に見えないものですので、評価は難しい。

決してお金が全てではないとも言えます。

 

経済は行き詰まり、ポストも上づまりで、新たな出世は望めません。いや、望んでいないのです。

ましてや、大きく経済が発展していく見通しはありません。

と同時に、ものは溢れ、新たな経済発展は見込めず、人々の内面的なところにやりがいが生じていくのは当然のことと考えます。

 

そして非常に難しいことですが、個々の持つ価値をアウトプットし提供することこそ、強く堅固な組織を作り上げる方法なのだと思います。

 

おそらく1つの閉ざされた環境では無理です。

全員がスマートフォンを持ち、多方面に繋がっていく「ハイパーコネクティビティ」こそ、医員が価値を実感できる環境となるのです。

 

前述のとおり、1つの組織では無理です。

我々の環境で言うなら、ゆるい学会活動みたいなものでしょうか。

趣味の世界なら、スポーツクラブなどでしょう。そこへの参画を認め尊重する力こそ、個々のモチベーションに繋がっていくのだと考えます。

 

3の社会的価値とは、慈善活動やNPOなどの社会全体の持続性を高めるような価値です。砂漠に木を植えたり、発展途上国に学校を作ったり、2の共感と近いものはありますが、決して簡単ではありません。

個人の犠牲も伴います。

合わせてコストのかかる問題が多く、個人個人ができるレベルを超えた価値観で、非常に特殊な領域です。

なかなか一個人や一組織レベルのみで満足を得るものではありません。

 

佐藤氏は、今の世代は、

人生の意義を持つことが「価値」になった世代と、記しています。

 

統合するに、2の側面を持たなければ強い満足感は得られないと言うことです。

これは往々にして感じることです。

 

決してお金を儲ける活動にはなりません。

稼ぎを目標とせず、お金を度外視して楽しむことに、ゆくゆくはお金が集まってくると言うのです。

このパラダイムは、楽しそうなところにお金を払って仕事をする、と言うもの。

そういうところにお金が集まってくるのです。

 

 

ライフワークバランスが叫ばれていますが、応召の義務を持つ私たちの環境は簡単ではありません。

しかしこの医療業界も単純作業はAIなどのロボット産業が食い込んでくことでしょう。

 

普段の生活で、スマートフォンを覗き込みながら他人の人生ばかりに気を取られているような気もします。実際何かを求めているのです。

 

本当に自分が大切と思うものに時間を費やし、そこに価値観を持つことで健康的な日々を送ることができます。

 

また、こうあるべきものというべき論に注意は必要です。習わしを大切にするのももちろんのことです。

 

時間、もの、人とのコミュニケーション、お金、などのリソースを題材にした概念はこの10〜15年ほどで大きく変わっています。

そして、数々の人が新たな世界を切り開いているように思います。

今まさにそれを肌で感じています。

 

そのようなことを考えながら、この一冊を読了しました。

テクノロジーの進化に基づいた非常にスマートな内容の書籍でした。一読をおすすめします。

 

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

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やはり情報発信にあり【夏期休暇2018です】

久しぶり更新です。

なかなかゆっくりとパソコンの前で作業することがありませんでした。

情報発信はもっぱら、iPhoneを中心とした携帯端末からのフェイスブックツイッター、最近はインスタグラムなどでした。

もしかしたブログの文化は廃れていくのではないかと感じるこの頃です。

 

まあ、これはこれでいいのですが、やはりブログという自分メディアで記事を残すことは、将来ふりかえって検索していただけると思うとやはり大切なことなのだと思います。

そのまま全てが自分の人生での財産となっていると思います。

 

医局長を拝命して、ようやくまともな時間のとれる1週間です(決して暇ではありませんが、忙しくもしていません)。

最近のマイブームを一つだけ紹介しておきます。

図書関連で、幻冬社編集部の箕輪厚介氏です。

本当に仕事を楽しむということをやっています。

2ヶ月前に別府市で行われた箕輪氏の講演会に出席してきました。まあなんと自由な感じか、特に20代前半の若者に絶対的な指示を受けていました。

自由イコール責任なのですが、彼は信念を持ってその中を生きています。自分の興味をバンバン発信しています。しかも自身もまだ30代前半と若い。

既成概念をぶっ潰すと言わんばかりの多動力、思わず見とれてしまいました。

学ぶことがたくさんありそうなので、SNSでは彼をフォローしています。

 

自分の興味を堂々と発信していく、、、これこそ自由と責任なのかなって思います。

今日久しぶりのブログでしたが、情報発信は大切です。人生の言語化です。

 

別件で、医局長半ば、今後のキャリアについても考えています。

そんなことを考える久しぶりのまったりとした時間です。

今年の夏期休暇は遠出をしません(そういえば豆柴犬を飼い始めたのでした)、のんびり過ごしたいと思います。