麻酔科医『朝活ドクター』 の 研究日誌

~ ドクターズライフハック研究日誌 ~

麻酔科研修医必見。短期間研修での最大スキルアップのための3つのポイント。

月変わり、あらたな麻酔科研修が始まりました。

今の臨床研修では、麻酔科研修は1~2か月の期間で回ることが多いのではないでしょうか。

 

ここで今回は、私の(教える側の)経験として、この短期間でより充実した研修生活をおくるためにスキルアップのための3つのポイントを考えてみました。

(あくまでも短期の初期臨床研修なのであしからず。。。)

 

1.自分の役割り、まかせられているポイントをはやいうちにはっきり認識する。

2.空気を読み、指導医に好かれる。

3.メモ帳持参、調べもの、研修記録をのこす。

 

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1.自分の役割り、まかせられているポイントをはやいうちにはっきり認識する。

研修初めのころは、自分が何をしてよいものか迷うことがあると思います。ただ漫然と回るのではなく、たとえば前回ローテした同級生に申し送りを受けたり、一つ上の研修医先輩から研修がどんなものであるかをしっかりと下調べしたりとして、当日までに準備を欠かさないことが大切でしょう。

正直言って研修システムは病院ごとに違います。いくら本で勉強してもつかみきれないポイントはあるものです。

研修医が挑戦できる、点滴取りや気管挿管手技、Aライン確保、CVライン確保など。すでに情報はあるものだと思います。

また、手術室でどのような準備を必要としているか、研修が始まる前に把握しておくことで、もう研修の半分の目的は達成しているものと考えてよいでしょう。

とくに麻酔科研修は、ほぼ外科系患者の診療になりますので、外科系研修を済ませた研修医たちは、強みを生かして麻酔科領域にはやくとりかかることができるのですから。

 

2.空気を読み、指導医に好かれる。

これは個々の性格もあると思います。

また、初めのうちは、空気を読むということにたいしとても難しいことであると感じるでしょう。

まずは、あいさつをしっかりできるか、というところからです。

しかしこれは、

「あいさつぐらいしてますよ」

という簡単なものではありません。

あいさつにはじまり、相手(指導医)の行動を予測して、先読みする。

どこに自分が好きいるチャンスがころがっているか、そのような奥深い先読みの力が必要になります。

指導医にもそれぞれ癖があり、好き嫌いがあるものです。どのようなときに怒り、どのようなときに機嫌がよいか、観察する力も必要です。

こころのなかで研修医に難しい技術を求めている指導医はまずいません。パワハラと感じ、屈する必要はないのですが、うまく接している同級生の様子をみたり、とても教え好きな(気の合いそうな)指導医をさがして接してみるのもよいのではないでしょうか。

ここでは紹介しませんが、空気を読むという行為は、『飲み会の場』というのが案外重要だったりするものです。

 

10年ほど前、初期研修医に私が指導した後輩がいました。

ひととおりの麻酔を経験し、研修も終了する最後の週。彼にはまだCVカテーテル留置の経験がありませんでした。日勤帯が終了し、みなが帰宅の準備をすすめるころ、ある緊急手術が申し込まれました。とくに居残りを科すことはなかったのですが、熱心な彼のみ、だまって緊急麻酔の準備をしているのです。そのとき、私たち当直医達のほうが空気を読むばんでした。幸い軽傷で安定した患者さんであり、ゆっくり麻酔導入を行えたため、みんなで手取り足取り彼を指導しながらCVカテ留置をおこなったのです。

 

3.メモ帳持参、調べもの、研修記録をのこす。

メモ帳持参で研修。これは私個人は常識だと思っていましたが、実際はほとんどいないです。見聞きしたことを右から左にながしてしまい自分の欲する情報ばかりをもとめては、惰性で回ってしまう要領ばかりの骨抜き研修になってしまい、とってももったいないです。

患者さんをまえにあくせくメモするのもカッコがわるいかもしれません。

しかし提案します。

手術室の中ではそんなこと気にする必要はありません。

メモしてそれで終わるかもしれませんが、次の日には必ず見返すことになるでしょう。恥ずかしがらずメモ帳にしっかり記録していくことをお勧めします。

そして、そのような姿はこちらからしても安心して教えることができます。

現場で感じた疑問点を事細かに調べ、1日以内に見事プレゼンできれば間違いなく上達します。

現在はスマホひとつで情報が入りますので、後で調べようとか思ってしまうのでしょうが、やはり忘れてしまいます。

手ぶらでの研修はもったいないです。ぜひとも研修の生きた経験を入手していただきたいものです。

さらに、実際経験したものの研修記録をのこすことをお勧めします。

簡単に言えば、手技帳。挿管を何回したか、Aラインを何回したか、指導医の下での経験を数にするのです。これは取り入れている施設もあると思います。教える側のメリットにもなりますし、手をこまねいて待っているばかりでなく、自分でエクセルシートに作成して、指導医にこまめにチェックしてもらいましょう。モチベーションにもなりますよ。

 

以上、研修医の先生のために短期スキルアップのための3つを書いてみました。

このほかにも、いろいろなネタを記してきましたのでお暇なときにでものぞいていってくださいね。

 

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最後に、オススメ、研修医に大人気の麻酔科研修チェックノート麻酔科研修ノートの2冊を紹介しておしまいにします。

 

では、よい研修を!

 

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