麻酔科医『朝活ドクター』 の 研究日誌

~ ドクターズライフハック研究日誌 ~

『「新しい働き方」ができる人の時代/セス・ゴーディン 神田昌典〔監訳〕/三笠書房』

金曜の夜は、静かに過ごすことが多いです。

明日はオンコールといって業務待機なのですが、基本的にはゆったりと過ごすことのできる週末です。

そういうときは、土曜日朝活のために早く寝るか、もしくは思い切って夜更かしをして日頃溜め込んでいたタスクを処理していくか、どちらかとなります。

今週は後者。本を1冊、『「新しい働き方」ができる人の時代』を読了しました。


『新しい働き方』・・・。
帯に掛かるキャッチコピーが目を引きます。

●Work(働き方) 3.0
●大切なことは「価値」「挑戦」「つながり」
●これが働き方の未来。そして、もうこれが現実だ。
●全米ベストセラー!! 今年のベスト・ビジネス・ブック!!
●これが新時代に求められる「付加価値がつく人」!!
●この本は、経験をくつがえすアイデアとワクワクする筆致にあふれている!

そして、著者のセス・ゴーディン氏(Seth Godin)。ただ者じゃあなさそうです。


主にビジネスとマーケティング、個人労働者・経営管理者の、個人消費者に対する身のあて方について書かれているのですが、一般的な「働く人」について万事共通する考え方を綴っています。





今や世の中で日常生活に必要なものはほとんど揃っています。
そのような状況で、誰も平凡なものにお金は払いません。商品を購入するとき、サービスを受けるときには、人とのつながりや体験、驚きの部分に価値を見出して買っています。
これは仕事も、政治も、友人関係も同じこと。誰を信頼し、誰を近づけないかという見極めが全てなのです。
「人とのつながり」が中心になった現代においては、私たちはそこに価値をおいて、人々にプラスの影響を与えていかなければ成功者になれません。
(p.217より)


著者は、他者への無償の提供や利他的な人つきあいを繰り返し説明しています。見返りを求めてはいけません。

そして、自分の言葉で語れる人のことをアーティスト(表現者)と読んでいます。
これからの時代は、このアーティストとしてあるべき姿です。

このようなスタンスの働き方が、ものや情報でありふれるこれからの時代は重要になってくるというのです。




わたしは本を読むとき、現場で活かせる情報や活力はないか、常にさがしています。

人を指導するときに大切なのは「知識を与える」ことではなく、自分の「心構え」をその人に伝え、自分と同じ「自信」をもてるようにすることだ、と教わったのです。
(p.226より)

目からウロコの言葉でした。

この本の中で、最も感動した箇所です。指導者と呼ばれる人が実際にこのような自信をもてているのは、深い知識をすでに習得しているからにほかなりません。


また自分自身に置き換えて言えば、今の学生研修医教育現場において、このような感じで人とのつながりを意識しながら、自分の「心構え」をつねに表現できるように鍛錬していかなければならないと思いました。



教わる側からみれば、今の状況に慣れてくると、新しいことに挑戦するリスクを取りたくなくなるものです。そしてなかなか自信も芽生えないため、責任あるような職務の道を進んで選ぶことができません。

あらゆることを情報だけではなく実際に経験する、もしくは経験談を受け入れることにより皆の活気が回り始めます。

そしてそのハブになることが、一歩抜きでた新しい働き方なのだと感じました。



「新しい働き方」ができる人の時代

「新しい働き方」ができる人の時代