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麻酔科医師の研究日誌

『20代で人生の年収は9割決まる/土井英司/大和書房』


週末。
なかなか読書の時間も取れない一週間でしたが、本日読了しました1冊です。

ちょっとタイトルが極端かなと思いました。
というか私は30代なので、なんだもう遅いじゃん・・・のような感じで。

著者は若い頃より書物に長け、特にビジネス書の領域では抜きん出た才能と努力を積み、さらに自身も転職を重ねながら起業を果たすという稀類ない成功歴を果たしてこられた方です。

主にビジネス領域での組織一般仕事論+コミュニケーション術の話。
医療組織で働く我々のほうがどちらかというと特殊でありますが(大学が6年生で研修医がプラス2年なので20代+4年となります。また、医師は超特殊的な専門技術職です)、学ぶことは往々にしてありました。

自分の20代を振り返りながら読んでみました。
就職し始めのうちはボロ雑巾となって働き、如何に先輩に気に入られるか、でした。

そしてある程度のスキルを習得した3年目くらいでは、何か一つでもホームランをねらって同期メンバーたちから一歩抜きん出る。

20代後半では外へ目を向け仕事をしなさい。
出入りするワークパートナーは業者さんではなくメーカー名や名前で呼ぶ。などなど。
対外的なことにも配慮しなさいとのことです。

そして組織マネジメント力を養える準備をして30代を迎えなさいと記してあります。
やはりマネジメント能力は年をとるとともに必要となってくるのです。
今まさに私もこの段階に入っています。
この本を読んで、ああたしかに20代こういうところもあったなあと思えるし、まだまだやり足りないことも沢山だなと振り返ることも出来ます。
やれると思った項目があれば、いつからでも全然遅くないです。

そして断言できること。医師の場合は組織マネジメントについては、医師になったその日から考えておかなければならないということです。

この本はいかに35歳で自分のやりたいことをするための準備をしていくかと結んで有ります。どの分野でも共通する組織での働き方です。

なかなか今の研修医制度ではそのまま枠にはまりにくいかもしれませんが、
組織での原則です。是非手にとってみてください。

20代で人生の年収は9割決まる

20代で人生の年収は9割決まる